海外開催のPyConに初登壇をしてみて

プロポーザルを出すか迷ってたあの日の自分へ。

author:

Kazuya Takei / @attakei

date:

2025/04/04

event:

PyCon APAC 2025 参加報告会

はじめに

お前誰よ

https://www.attakei.net/_static/images/icon-attakei@2x.png

武居 和也 (Kazuya Takei)

  • 職業:ソフトウェアエンジニア(歴としては20年弱)

    • 株式会社ニジボックス

    • 割と全域担当

  • 趣味: OSS作家

    • Sphinx拡張の製造マシーン

    • 外の規格やツールをPythonプロジェクトに使えるように

お前誰よ

https://www.attakei.net/_static/images/icon-attakei@2x.png
  • 日本での登壇: だいたい年に1回ぐらい

  • 海外での登壇: はじめて

発表したもの

別ウィンドウで見たい人はこちらから ※ある種の「持ちネタ」といえます。

【英語】が「できる」か?

【英語】が「できる」か?

技能

レベル感

読む

GitHubでOSS開発をしていて、 飛んでくるIssueにツールを使って応対できる程度

書く

聞く

日本の往来で道を聞かれて、 とっさに反応して最低限の返答が出来る程度

話す


↑↑↑
「ほぼ出来ない」組に入れてよいと思う。

何とかなりましたか?

「行く以上は…」というラインに対しては、 ある程度「やりきった」 とは言える。

  • 「楽しみきれたか?」と聞かれると…

  • 「Financial Aidが支給されているから」というのはあります。



上記を踏まえて、「4ヶ月前の自分にエールを送る」体で話します。
※4ヶ月前 = 12月上旬 = プロポーザル出すかも迷ってたぐらいのあたり

プロポーザル提出

4ヶ月前の自分へ

提出しないと何も始まらない

  • 「気持ちがゼロでないならひとまず出してみる」 の精神で。

    • 採択は「受給のマッチング」だと思った。

    • PyCon USには採択されなかった。

    • 採択された後の辞退も可

  • 「一芸採択」はあると思う。

    • 普段やっていることが「なんか周りと違うな?」と思ったら、出してみると良いかも。

プロポーザルを支える技術

提出する以上は、「フォーマットに従う」「採択されに行く」は意識すると良い。

  • 壁打ち相手は、AIだって平気。

  • なんだったら、そのまま英語プロポーザルの素案をもらってしまいましょう。

  • 余談:AIチャットって比較的「全肯定」スタイルなので、「イケるのでは?」と思えるようになります。

こちらも

提出後の動き

主に3ヶ月前の自分へ

「採択されるもの」と思っておく

無根拠な自信というよりも、後で慌てないため。

  • 資料の原稿は、別のPyConで話せば良い。

  • カバン類も、別のPyConで使えばいい。

    • なんだったら、今年はJPも広島なのでそこで使えばいい。

資料作成における【英語】

  • 可能な限り平易な表現にする。
    背伸びはしないこと。
  • 「日本語文を翻訳ツールに投げる」でも全然問題ない。
    ただし、なるべく「自分がすぐ読める」表現になっているかは見る。

発表部分における【英語】

トークスクリプトを全部用意して読み上げたっていいのである。
ただし、シミュレーションはしないとだめ。

※実際にもらったアドバイス。

ずっとスクリプトを見ながら話してもいいけど、練習してると結果的に前を見る余裕が出るかも。

発表部分における【英語】

「話す」「聞く」のウェイトがかなり上がるので、何かしらの練習はしたほうが良いです。

  • Duolingo

  • YouTubeの英語練習用チャンネル

  • オライリーのオンライン講座

  • 過去の日本人登壇者のアーカイブ

発表当日の話

1ヶ月ほど前の自分へ。

当日の様子

無事に話せました。

「英語が苦手」なりのフォローはしてもらえる

  • 大前提として「事務局とのやり取り」などは全部英語になります。

  • ただし、「こちらが英語が苦手である」ことが分かった時点で、ちゃんと手厚くフォローしてくれます。

    • 平易な表現にするとか。

    • QA飛ばす提案をしてくれるとか。

    • 「その発表を実のあるものにしたい」という点では、立場は同じ。

同行メンバーがいるなら、頼ると良いかなと。

大事なこと

「採択された=プロポーザルが評価された」である以上、

  • 発表者として堂々としておく

  • プロポーザルの中身をきちんとトークする

ことだけは忘れないようにしましょう。

おわりに

目標設定と結果

他の発表をちゃんと聞く技量も余裕もなかったので、 今回は「ちゃんと発表する」に時間を使いました。

少なくとも、自分判定でそれだけは達成できたので、 「良い体験だった」「また行く機会を作りたくなった」とは間違いなく言えます。

英語技能のうち「聞く」が全く伸びなかったので、それに派生する事項が厄介でした。 次回以降は改善したいところ。(とりあえずDuolingoは継続中)




「挑戦しようと思えばいつでも始められる」

という体験をできたかなと思います。

PyCon TW 2025 プロポーザル準備中